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お知らせ情報

NEWS第22回にっぽんど真ん中祭りは、初の「テレどまつり」として開催。世界中から参加チームを募集します。

にっぽんど真ん中祭りを応援してくださる皆様へ

にっぽんど真ん中祭り参加チームの皆様へ

 

第22回にっぽんど真ん中祭りは、初の「テレどまつり」として開催します。

参加費は無料。世界中から参加チームを募集します。

 

1.はじめに

 昨今の新型コロナウイルスによる感染拡大に備えて、皆様方におかれましても感染拡大防止のため様々対応されていることと存じます。

これまで、2月26日付、3月11日付、4月3日付、4月10日付で、私共からチームの皆様に、練習・会議の中止ならびにイベント参加の自粛等について、重ねてお願いしてまいりました。政府による緊急事態宣言が解除された今、それぞれのチームが先を見通せない情勢の中で果たしてこられた役割や、チーム代表者の皆さんの強力なリーダーシップに対して、心からの敬意を表する次第です。

 

2.これまでの経緯

 さて、第22回にっぽんど真ん中祭りの開催可否につきましては、4月3日付の文書にて、5月中旬~下旬に判断する旨をお知らせしておりました。さらに4月10日付の文書では、その判断基準(祭りが開催できる環境)について、

 第一に「安全」であること。

 第二に「復興の起爆剤」として、県民・市民から開催が期待されること。

の二点を示し、共に満たさない限り、祭りの開催はあり得ないとお知らせしたところです。

 にっぽんど真ん中祭りは、この22年間、「観客動員ゼロ=全員参加」をスローガンに掲げ、市民に開かれた祭りを目指してまいりました。この度の判断につきましても、開催可否の結論だけでなく、その根拠を確認するプロセスも全て開示させていただきたいと考えています。

 


3.諮問委員会の意見

 そして5月27日、開催の判断基準を満たしていることを判断するために、感染症、災害・救急医療、観光等の専門家、さらに行政も加えた第三者機関を設置し、「諮問委員会」として会合を開きました。

 祭りのあり方にご関心を寄せていただける市民の皆様からは、本日に至るまで、本当に多くのメッセージをいただきました。皆様のご期待に応えたいという私たち主催者の気持ちは募る一方です。だからこそ第三者機関による諮問という「中立性」を求めました。

 

≪諮問委員会の委員≫ (五十音順)

浅井清文委員 名古屋市健康福祉局医監兼名古屋市保健所長, (座長)	北川喜己委員 名古屋大学医学部附属病院特命病院長補佐名古屋掖済会病院副院長兼救命救急センター長, 中村敦委員 名古屋市立大学大学院医学研究科臨床感染制御学教授, 松雄俊憲委員 名古屋市観光文化交流局長, 八木哲也委員 名古屋大学大学院医学系研究科臨床感染統御学教授

 

 諮問委員会では、祭りの開催方法やチーム運営方法等を「祭りの開催日・開催場所」「近隣百貨店や店舗の利用」「熱中症対策」といった全19要素に分解し、感染リスクはどの要素に含まれているのか、どうしたら防ぐことができるのか、といった視点で、検討を行いました。一般に公開されていない名古屋市内の感染者状況等も委員にご披露いただきながら、詳細に検討を行いました。

 (添付資料:諮問委員会会議資料【PDF】を参照

 委員の主な意見は次の通りです。

・開催するのであれば、来場者をトレースできる環境が必要。

・開催するのであれば、人の交流を抑えるような工夫が必要。

・集合型イベントの難しさは、会場に至るまでの動線にも存在する。

・感染拡大の兆候やクラスターの発生があった場合、即時中止にできる体制が求められる。

・感染症対策の面で模範となるような取り組みをしっかり行い、例えばパブリックビューイングといった行事を開催することは検討の余地がある。

・チームの練習の際は、屋内であれば収容率50%以内かつ100人程度を上限とし、1時間につき20分程度のインターバルを設けること。

 

4.にっぽんど真ん中祭りの開催可否判断

 第36回新型コロナウイルス感染症対策本部(5月25日)での配布資料では、イベント開催制限の段階的緩和の目安が示され、「全国的・広域的」な「お祭り・野外フェス等」については、一定の条件を付与しつつも、8月1日を目途に開催を認める記載もあります。しかしながら、上述のような、例えば全ての来場者をトレースする環境を整備する、といった物理的要件をクリアすることは困難と考え、従来のような市街地での祭りは開催しないことを判断いたしました。

 政府は、6月19日以降、県境をまたぐ移動を容認しながら、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」の一環として、観光や消費を喚起する「GoToキャンペーン」を実施するそうです。近い将来、どまつりが愛知県や名古屋市から期待され、「復興の起爆剤」としてお役に立てることがあるのであれば、委員からも提案があったような、例えばパブリックビューイング等のイベントについても、検討できるかもしれません。

 


5.チームの練習方法

 諮問委員会では、チームの練習方法についても具体的に示されました。

屋内の場合:収容率50%以内かつ100人程度を上限とし、1時間につき20分程度のインターバルを設けること。

屋外の場合:2メートル程度の十分な間隔をとること。

 激しい運動時にマスクを着けると酸素濃度が下がる。踊るときには外した方が望ましい。練習時にマスクを着けるのであれば通気性の良い布製が望ましい。

 (添付資料:諮問委員会会議資料「熱中症予防行動」【PDF】を参照

 手指消毒や移動時のマスク着用、発熱等の症状がある者は参加を避けるといった、基本的な感染防止策を徹底・継続することは、これらの前提です。また、全ての参加者を把握して、トレースできるようにしておくことも重要です。

 ※「チーム練習ガイドライン」を別途掲載します。

 


6.「テレどまつり」の概要

 第22回にっぽんど真ん中祭りのチーム募集は、3月2日から5月7日までの期間に行い、なんと、140チームの皆様にお申し込みいただきました。このような時勢に、にっぽんど真ん中祭りに期待を寄せていただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。

 テレどまつり開催日:8月28日(金)~30日(日)

 テレどまつりの「テレ(tele)」とは、「離れた所」という意味です。今年のにっぽんど真ん中祭りはオンラインで開催します。開催方法が従来とは異なるため、いったんお申し込みをいただいた全てのチームの賛助会費(参加費)を返金させていただき、改めて、「テレどまつり」としてチーム募集を行います。参加費はもちろん無料とさせていただきます。

 「テレどまつり」には、時間や空間の制限がありません。世界中からの申し込みを受け付けます。テレどまつり参加要項をよくお読みいただき、ふるってお申込みいただきたく、お願い申し上げます。

 


7.結びに

 にっぽんど真ん中祭りには、五十年構想という理念があります。その中には「にっぽんど真ん中祭りは、世界の地域文化が集い、誰もが創る全員参加型の祭りを目指す」という一文があります。どまつりは、世界中の地域文化が集う祭典、いわば多様性と交流の祭典です。「テレどまつり」を通じて、世界の多様性を大いに感じたいと思います。そして、このような取り組みが、それぞれのチームにとって、ふたつとない〝地元の魅力〟の掘り起こしにも繋がるならば、どまつりとして、この上ない喜びです。


令和2年5月29日

公益財団法人にっぽんど真ん中祭り文化財団